南部ゲンダイ

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天誠書林、お店営業最後の日

もうご存知のお方も多い事だと思いますが、
大森・山王の名店【古書肆 天誠書林】さんが、昨日3月末日をもってお店を閉められました。

15年の歴史にピリオドを打つ、その最後の瞬間を見届けようと、昨日の夕暮れ、駆けつけました。

するとそこには・・・


志しを同じくする南部の古書店主達が集まっていたのです。
(左から、北上書房さん、アンデス書房さん、天誠書林さん、ひと葉書房さん、月の輪書林さん)

皆さんの優しさにジーンと来ました。



しかし、素敵なお店ですねぇ。
皆もこのお店を忘れぬように、と店内をくまなく徘徊して瞳と心に焼き付けておりました。

そして今夜の「その時」が訪れました。



最後のシャッターを下ろす天誠さん。様々な想いが交差するのを背中が語っているかのようです。

その後、近所の焼肉屋さんに移動、お疲れ様会を行いました。



思い出話は尽きる事がありません。

伝説の力士「天龍三郎」氏を父に持つ天誠さんの持ったグラスに・・・


「天龍誉」と書いてありました。宴というのはこんな偶然だけで激しく盛りあがるものです。

その席で、なんと!60年代の映画「パンチ野郎」に出ていた2枚目俳優【和久田龍】氏が天誠さんの弟さんだと初めて知り、皆、驚愕!モノ凄い血筋だ・・・

その「パンチ野郎」のシナリオが天誠さんの御自宅にある、という事になり、じゃあ皆で見に行こう!と、タクシー2台に分乗し、噂の天誠御殿へ。


どうですか、この夢空間。


和洋折衷の素晴らしい調度品の数々に、美しい奥様、賢いワンちゃん(ラッキー)、さりげなく次々に出てくる旬の食材を使った御馳走・・・

この空間で日常を過ごしている天誠さんのセレブぶりに我々、常民が出来る事はただただはしゃぐ事のみ。

あまり御自宅内を撮影しては失礼にあたると思い、画像はこれしか無いのだが、とにかくカッコイイ洋館でした。

階段からは今にも明智小五郎が下りてきそうな、魅惑のムード満点!


ラッキーちゃんに気に入られ、顔面中にキスの嵐を浴びる北上さん。まんざらでもなさそう。

気がつけば深夜の一時になっておりました!


天誠さんの今後ですが、お店を閉めはしても、もちろん古本屋稼業はバリバリ第二ステージです。
今まで通り、展覧会は続け、なんと!ネットの世界にも進出を考えているそうです。
(そのきっかけというのが、海外で暮らす可愛いお孫さんの動画をパソコンで見たいからですって。
まったくどこまでセレブなんでしょう、この一族は!ごめんあそばせ!)

という事で、天誠さんと奥様、深夜まで本当にすみませんでした。

反省:私、「花を贈ろう」と思っていたのに、忘れてしまいまして、本当にヤボですみません。
今度の機会に遅ればせながら贈りますので、その節は天誠さんの爪の垢を煎じて飲ませてください。










2008年04月01日20時42分配信 お店探訪

ぶらり安土堂、前回、言い忘れた事がありました。



南部ゲンダイをご覧になられている皆さんこんにちは。私は古典籍専門の【安土堂】です。

前回の【羊土房】さんと【古書一路】さんの探訪記は読んでいただけましたでしょうか。

古書一路さんの所で一つ、言い忘れた事があり、再びキーを叩いている次第です。

ここを見てください。



パソコンデスク脇の棚の端っこに黒地にピンクのタイトル文字で同じDVDが2枚並んでいますね。

これ、なんと、ほしのあきちゃんのDVDなんです。

一枚は観賞用、もう一枚は保存用、との事。

せっかく取材したのにコレを書くのを忘れてアップしてしまい、一路さんにはご迷惑をおかけしました。

奥様のアップルパイ、本当に美味でした。

それでは皆さん、また、お会いしたいですね。

安土堂書店 八木正自








2007年08月01日19時52分配信 お店探訪

ぶらり安土堂のふるほんやバンザイ ~麻布・広尾編~



南部ゲンダイをご覧になられている皆さんこんにちは。私は古典籍専門の【安土堂】です。

今日は南部エリアの中でも抜群に高級感が漂う麻布に来ています。中国大使館と有栖川公園がすぐそこにあります。
こんな所にも古本屋は居るんです。

そう、


今回皆様にご紹介したいのは【羊土房】さんです。さっそく覗いてみましょう。
階段を降りてすぐ。


ありました、ここです。


店主の遠藤さんです。今日は宜しくお願いします。
じゃあさっそく見せていただきましょうか。


フムフム、見応えのあるラインナップです。店主の遠藤さん、転んでもタダでは起きない人だというのが、この棚を見るだけで分りますな。


武道関係もこんなにあると居合道でも習ってみたくなりますな。


ここに入っているのは貴重なモノばかり。見たい時は店主にその旨、伝える事です。

おや?

ほほう・・・

あららら・・・鉄道関係がやけに充実してますね。
店主、お好きなんですか?


「じゃあ出しますか」とニタリの遠藤店主。


奥から出るわ出るわ・・・


店主の情熱解説を聴きながら、都電に乗った少年時代が甦る、安土堂、夏の一コマであった・・・


なんか店内、暑くなったなぁと思ったら、


広尾にお店を構える【古書一路】さんもいつの間にかやってきており、3人で車掌さんごっこに耽る。(画像はその直前)

その後、お腹がすいたので高級フランス料理でも食べにいきましょうか、と提案。

すると、羊土房さんが入っている【有栖川ナショナルコート】の同じ階に1ヶ月前に素敵な日本料理屋さんが出来た、という情報を入手。


行く事にしました。 【日本料理 やなぎ】


こういうのを見ると日本人でよかったと思いますねぇ


これが日替わりランチ。これで一人前¥1000ナリ。
全て東京湾で捕れた海の幸にごはんが進み、不覚にもおかわりをする、安土堂、夏の食生活の一コマであった。


食べた食べた・・・
食後にコーヒーとケーキでも食べたいね、とお二人に提案。

「だったらちょっと歩きますが、ウチに来てください。ウチのカミさんのケーキがあれでなかなかなんです」と一路さん。

その噂は聞いていたので、一同、一路へ一路向う。(プッ)


歩くのは気持ちが良いものです。


都内でも 緑が深き 有栖川 スイカかじった 君よいづこに


広尾の商店街、古きと新しきの中で汗かく夏ナリ


ここはなんと、聖心女子大の正門なり。ガードマンがこっち見てるから早くシャッター押して!


そして、すぐに夢の坂道を下る。すると坂の途中に・・・


ここが・・・【古書 一路】さんです。欧風と見た。

マンションのドアを開けると・・・

これですよ。


ほほう、これは凄いですね。本当にサロンですね。


テーブルの上には奥様お手製のケーキが・・・ この置き方、素人じゃないよね。


魅惑の古書迷宮・・・


奥にはパソコンデスクが・・・
よし、行ってみよう!


きれいに整頓されています。
仕事の能率が上がりそうです。


これは売り物ではなく、一路さんが大事にされている個人蔵書の一部。


こんな素敵なガラスケースに入れられて、本も本望だね。(プッ)


ここにヘソクリ入れたらすぐに見つかるよ、と一路さんにささやかなアドバイス。羊土房さんも神妙に納得。


気配りの素晴らしい、綺麗な奥様がビールや料理を運んできてくれた。
ちょっと見てください、このビール。チェコのビールですよ。ここ一路さんが、チェコの大使館がすぐそばにある、という立地の妙は伊達じゃないのです。


その後も次から次へと、奥様のおもてなし料理が出てまいりました。

なんかの塩辛、枝豆・そら豆、湯葉とセロリの美味しいヤツ、豚の角煮にゴボウの甘く煮たヤツ、アジとトマト他のマリネ・・・

「さきほどの ごはんのおかわり ちと後悔 一寸先は読めぬ この世かな」

と、詠んだ所で、一路さんにお客さんがいらっしゃる。



本当のお客様です。

こういうサロン的空間に、飛び込みでやってきたら、昼の日中から、古本屋が集まって宴会をやっていた。
お客様にしてみればさぞ動揺されたのではないだろうか。

絶版文庫を2冊購入されたその古書好きのお客様に、この安土堂、思い切って話を聞いた。

安 「お名前を伺っても宜しいですか?」

客 「小野と申します。世田谷から来ました。」(以下、小)

安 「古本屋はよく廻られるんですか?」

小 「はい、大好きで通りかかれば必ず寄ります」

安 「色々、行かれている中で、一番好きな古本屋はどこですか?」

小 「そうですねぇ、学芸大学にある【古本遊戯 流浪堂】さんですね」

一同 「おおおぉぉ・・・」

安 「南部ゲンダイをご存知ですか?」

小 「・・・いえ・・・」

ここで南部ゲンダイを一通り説明して、

安 「その南部ゲンダイに名前と記事と写真を載せても構いませんか?」

小 「ハイ、構いません」

という、好青年でした。
なので、

小野君と一路さん。


アイスコーヒーを半分飲み、帰られる小野君と、見送る一路さん。
小野君、ありがとう。大志を抱いてこれからの時代を生きてください、と心からエールを送る、安土堂、夏の出会いの一コマであった。



ふわぁ~、食べた食べた・・・もうこれ以上はひじきの一本も腹には入らぬ・・・
まさか、昼間からこんな御馳走攻めの歓待を受けようとは思わなんだ・・・
一路さんと奥様が金角・銀角じゃなくてよかった・・・と可愛らしい妄念に耽るほど、楽しい夏の一コマであった。

ただ、残念なのは、料理に気をとられ、当初の目的であった、


この奥様のケーキを食べられなかった事である。

と、思っていたら、顔にそう書いてあったのか、奥様が・・・



オミヤにして持たせてくれましたlove

本当にお世話になりました。



え~、という事で、今回は麻布の【羊土房】さんと、広尾の【古書 一路】さんにお邪魔しました。

これを読んで、よし、行ってみよう、と思われた方がいらっしゃれば幸いです。

しかしこの2店、どちらも、営業日・営業時間が有って無いような、営業形態を採っているお店ですので、

行かれる前に事前に電話で「予約」を取られてください。

また、一路さんの所では通常は御馳走の用意はございませんので、一つ大人のご判断を望む次第です。

それではまた、お会いしたいですね。

安土堂 八木正自 

2007年07月26日20時26分配信 お店探訪
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